「佐倉句会」 11月

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1116日(金)佐倉句会が開催された。佐倉は毎回吟行であるが、11月は古刹円応寺、臼井城址公園、星神社等を歩いた。天候に恵まれ、これぞ「いには」晴れのなか京成臼井駅を出発した。臼井城址公園では素晴らしい印旛沼の光景がみられ、園児たちのはしゃぐ声に元気づけられ疲れも癒され、楽しい吟行でした。(孝)

 

雲

 

村上喜代子主宰の句

風来の雲のいろいろ惜命忌

飯桐の実の梳きこぼす日のかけら

 

主宰共鳴句

山茶花や登攀競ふ園児の尻       照三

寒卵白磁に割ればすべりこむ      裕子()

城跡に吹かるる吾と枯蟷螂       宏子

白山茶花咲き出してより耳聡く     美鈴

とんび鳴く沼一望の枯木山       恭子

 

主宰入選句一人一句

 おしくらまんぢゆう押され泣きし子今は母  裕子(内)

 神楽殿見えたんぽぽの返り花                正子

 眼つむれば臼井八景名草枯る                陽一

 小社の銅ふきの屋根散紅葉                   泰子

 秋麗青く光りし印旛沼        信子

 観音の匂へる朱唇冬に入る      清子

 ひひらぎの花香り初め惜命忌     美鈴

 古墓の風の一字や花八手       照三

 雨あがりの樹々の匂ひや鵙高音    久子

 茶の花や里曲に古き神楽殿      俊郎

 星神社賽銭箱に銀杏散る       晃正

 冬浅し日に溶けそうな昼の月     喜代子(竹)

 三百の賀状を前に正座せり      皓子

 枯柏からから印旛沼青し       敦子

 秋天や里に古色の星神社       日出子

 神留守の天神さまの鈴に凹      まつ美

 空堀に土手すべりする小春かな    親

 回送の車内耿耿そぞろ寒       和江

 小春日や印旛の沼も野もひかる    孝

 

 

「木更津句会」11月

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1115日(木)、小春日和の一日13名の参加(欠席投句2名)で「木更津句会」が開催されました。私は所用により欠席投句であったため、主宰選の共鳴句をものにしたのに、うれしさ半分といったところでした。(善雄)

 

時雨

 

村上喜代子主宰の句

稲荷社の狐百態初時雨

守備範囲広きお守り小六月

 

主宰選の共鳴句

文化祭主将大将餓鬼大将          初江

白寿なる母の手に成る吊るし柿       善雄

スリッパの音ぱたぱたと冬はじめ      由紀子

解禁のワインで乾杯冬三日月        さち子

つぶやきのやうな一句や日向ぼこ      さち子

 

一人一句

色変へぬ松なり勇魚捕りの墓        よしみ

山羊鳴きて山ふところの園小春       勝子

一病を騙しつづけて冬に入る        和枝

片時雨句会は心のクリニック          進

山頂の社剥落冬日和            みゆき

一面に赤き実零れ波郷の忌         滋子

どうしても形とれぬ字冬灯         カネ子

蔵付きの売地看板冬薔薇          麗子

内濠の跡の沼なり鴨の陣          正美

 

 

 

 

 

「本部句会」 11月

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今月は本部句会に初参加の木嶋純子さんと久しぶりの参加の中瀬みわさんの紹介があった。冬に入ったとはいえ、気候は暖かいような寒いようなはっきりしない日々である。句会では秋と冬の季語が半々であった。12月は同人総会、1月は初句会と何となくそわそわ、わくわくする月が始まった。(順也)

綿虫
綿虫

村上喜代子主宰の句

綿虫のひとつみつよつ湖光る

煙茸富士見る旅の富士見えず

 

主宰共鳴句

子守歌聞こゆる冬のぶらんこに     麻衣

吹き溜まる落葉に埋もれ力石      麻衣

身の裡にゐる少年と栗拾ふ       朗

今朝の冬肩の力を抜きにけり      カネ子

身軽さのうちのさびしさ木守り柿    朗

寄鍋や堅き話はここらまで       重雄

 

主宰選句・一人一句

  この頃の妻の出癖や石蕗の花      照三

掃除機のコードするする冬に入る    泰子 

  境内に昔のあそび木の実落つ      裕子

  分数の解からぬ子等にむく林檎     健治

文化の日小さくたたむエコバック    紀子

そば猪口の藍の景色も小春凪      好子

  起振車の震度6から7へ冬       茉莉

  小六月ちらしにペンを遊ばせて     晃正

  暗き森冬の泉の霏々と湧く       美鈴

  じふいちぐわつ息を継がねば溺れさう  純子

  初鴨の数より多き園児たち       敦子

  寄席を出て鰻屋までの時雨かな     忠樹

飼犬の逝きて一年石蕗の花       喜代子()

立冬の鴉は道のど真ん中        恭子     

境内の榧の実こぼす風やまず      孝      

  冬将軍いまだ陣営ととのはず      隆  

  トロ箱に活け締めの魚冬に入る     滋子

  女坂高尾の秋を惜しみけり       天然

  片時雨丹波但馬の国境         麻琴

  紅葉山わけ入るごとく友は逝く     清子

  仏飯の湯気のまつはる木の葉髪     昌文

  さゆるぎて入日集むる烏瓜       文夫

  日溜りに猫撫でてゐる今朝の冬     俊郎

  腰痛を癒やす露天湯舞ふ紅葉      一雄

  指先に止り綿虫離れざる        順也

 

 

「ローズ句会「」 11月

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 小春日の14日、いには事務所に8人が集まりました。今月の兼題は「山茶花」です。前回(10月)から村上主宰による”文語文法の基礎”の講義(句会開始前の15分程)が始まり、今月はその2回目。来月からいよいよ品詞とその活用等に入ります。今日はしづかさんが、ご自宅で実った柿をいっぱい剥いて持ってきてくださり、皆でそれを頬張りながらの選句となりました。(靖彦)

 

山茶花

 

村上主宰の句

 神名備は浮き世の外れ冬桜

 大鐘も鉦も叩きぬ今朝の冬

 

主催共鳴句

 山茶花の音なく崩れみづみづし    祥子

 一人暮らしの三人寄りぬ小春の日   綾子

 二た切れの松茸弁当匂ひけり     綾子

 風の夜は柊の香に甘んずる      祥子

 神木に鴉の騒ぐ神の留守       靖彦 

 

互選高得点句

 コスモスや親子走者の影重ね     しづか

 一人暮らしの三人寄りぬ小春の日   綾子

 山茶花や電話ボックスありし角    靖彦

 山茶花のこの道行けば古駅舎     しづか

 秋澄めリ伊八の波の音なき音     しづか

 神木に鴉の騒ぐ神の留守       靖彦

 寒鴉かあかあかあと会議中      真知子

 

会員一人一句 

 小春日の速歩寿命の伸びにけり    真知子

 秋深しお向ひの宅売りに出る     綾子

 寂ぶる庭そちこち石蕗の花明り    孝子

 郷近き深谷あたりか葱畑       しづか

 ふつふつと厨の音も小春かな     祥子

 ドアフォンに侘助翳す友の居し    靜枝

 冬暖か差し出しくるる息子の手    純子

 フェアーウェー小春の人の小ささよ  靖彦

 

弁天句会 11月

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1113日弁天句会が、行われました。この日は年に一回の吟行句会でした。吟行地は、句会場のすぐ近くの、千葉神社です。それぞれ、直接,神社の方へ集まり、見事な朱塗りの重層社殿や、天神社、ねがい橋、かない橋という神橋、境内末社を巡り歩きました。境内には、枸杞の木,銀杏、冬桜などさまざまな植物が植えられ、落葉が散っておりました。その後、句会場へと帰り、総勢20名の各人の渾身の句が出句されました。(みわ)

 

くこ

 

村上喜代子主宰の句

神名備の枸杞の実なれば就中

木の葉しぐれ七十七の寿齢厄

 

主宰共鳴句

敷石に昨夜の雨あと七五三     好子

音冴えし太鼓一打に畏まる     (篠)和枝

小春日や時々聞こゆ神の鈴     俊郎

初時雨片山里の蕎麦処       麻琴

厄年に縁なき老いや神無月     重雄

ne
ねがい橋かない橋

互選高得点句

敷石に昨夜の雨あと七五三     好子

十席の循環バスや小六月      まつ美

ぼけ封じの御力石や青木の実    さえ子

力石さする男の大マスク      麗子

この辺り昔花街初時雨       俊郎 

茶巾鮨の玉子の色も小春かな    好子

小春日や延寿の水を手で掬ひ    隆

厄年に縁なき老いや神無月     重雄

 

明日葉会 11月

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 116日の悪天候の中、全員参加の句会でした。遠藤由紀子さんが今月から明日葉会に復帰、皆喜んでいます。今月の兼題は「柳葉魚(ししゃも)」。アイヌ語で「柳の葉の形をした魚」が語源で、飢饉の時にカムイ(神)が柳の葉を川に流し民を救ったというアイヌ伝説があります。この度の地震の被災地である むかわ町の特産で漁期はこの時季(ほぼ2カ月)。被災地への思いを込めた句が集まりました。(光恵)

 

ししゃも

 

兼題「柳葉魚」

  復興へ人呼ぶ柳葉魚すだれかな      清子

  柳葉魚干す今もカムイの在します     泥舟

  すだれ干し値の下がる雄ししやも     哲哉

  街中にみつる柳葉魚を焼くにほひ     伸良

  柳葉魚焼け飯吹きあがる一人膳      冨佐子

  余震なほ柳葉魚すだれの揺れやまず    久美子

  地震の地に朝の海光ししやも干す     由紀子

  柳葉魚選る漁師の妻の声の張り      光恵

 

高点句

  大ぶりの味噌椀の湯気冬立ちぬ      由紀子

  遠目して通す針穴暮の秋         泥舟

  秋の蜂干したる靴の中に果て       哲哉

 

 

 

晩秋の山中湖

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 晩秋の山中湖を訪れた。新宿より高速バスに乗り約二時間余、車窓に雨粒をみて、自称晴れ女も今日は雨かと観念、それもまた良し。目的は来年5月の練成会の宿を下見することだったが、その方は幹事さんに任せて久しぶりの紅葉の山中湖を楽しんだ。観光協会でお勧めの文学の森の中にあるホテルに行く。いろいろ条件もよさそうだったので予約。目の前に山中湖、文学の森には富安風生、三島由紀夫等多くの文学館や句碑がある。練成会の頃はきっと緑が美しいことだろう。湖畔を高速バス乗り場まで歩いていると、白いふわふわした虫、綿虫が飛んでいた。一匹見つかると次々に現れ、しばらく戯れる。はっきり見たのは初めてという人もいた。この度も富士山が見えない。あきらめていると帰りの車中から頭を雲に隠した富士が見えた。美しい稜線を眺めてちょっと満足。(喜代子)

更級句会句会報  11月

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 オレンジ色に街が染まったハロウィンが明けた。112日 空はどこまでも蒼く晴れ渡気持ちの良い日、更級句会はいつものように開催。この日の兼題は「時雨」。(麻琴)

 

更級

 

村上喜代子主宰の句

  ハロウィンの髪に挿したる唐辛子

  沼尻にきて綿虫に会へさうな 

 

主宰特選句

  ちゃんこ鍋食べ両国の秋惜しむ     シズ子

  夕時雨漂白剤の匂ひ濃し        喬二

  身の奥のかすかな軋み初しぐれ     朗

  秋灯のケアーハウスに若き声      美寿々

  白髪を互ひにほめて秋日和       麗子

 

一人一句

  余生いま更級川の返り花         卓彦

秋天や庁舎遥けき丘の上        紀子(矢)

下総へ時雨の橋のけぶりたる      泰子

冬ぬくし雑穀米のオムライス      あい子

千ぶりを干して落人散居村       麻琴

意に染まぬ老化現象霧時雨       進

初時雨うねり静かに舳上げ       明法

小刻みに震へる磁石秋時雨       照雄

 

 

「鳩の会句会」11月

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今日から11月、カレンダーも残すところ後2枚…、朝夕は肌寒いと感じる季節になりました。いつものように午後1時より公民館に於いて鳩の会の句会が開かれました。今回も10人全員の出席、司会は正澄さんでした。活発な評に楽しい句会となりました。兼題は「果物一切」読み込みは「城」でした。(洋子)

秋果物

 

 

主宰共鳴句(兼題)

柿食へば子規の自画像浮かびけり     正澄 

葬終へて地下街にふと林檎の香      寿美子

天高し城に登りてわが家見る       トシ子

 

主宰共鳴句(自由)

枯るる中水の音してほっとせり      トシ子

踏ん張つて胸突八丁ななかまど      正澄

秋深し養生木の麻布の褪す        勢津子

橋桁に耐震工事虎落笛          勢津子 

 

高得点句

碑の薄る本丸跡に大根畑         寿美子

大根葉掃き寄せ八百屋廃業す       寿美子

城塞の弾痕あらは十三夜         正澄

文化祭に終活無料相談所         きみい

断食の裸像仏の冷まじき         きみい

相槌を打ちてはつまむ黒葡萄       洋子

身に入むや己励ます妣のメモ       洋子

 

一人一句

小城跡囲む空濠紅葉散る         広 

秋麗や山頂映す水鏡           富江

長屋門の塀より覗く石榴の実       絹江

友もまた寡婦となりしと秋時雨      道子

 

「いには」11月号 発刊

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 10月31日、俳人協会千葉県支部の秋季吟行会が、村上主宰の地元、八千代市で行われました。「いには」の母郷での開催ということもあり、「いには」の会員が全体の2割強を占める程参加して、受賞者も多数出ました。「いには」の結束力の強さ、俳句の質の高さを改めて感じた一日でした。

 ブログの閲覧者数が伸びています。これも「いには」の活力の一つの現れだと思います。尚、各句会の報告以外に、どなたでも、地域の出来事(季節の変化)などをメールで送って下されば、ブログが一層楽しくなると思います。(昌文)

 

  稲穂波       村上喜代子

 山襞に霧湧く陸奥の古戦場稲穂

 露けしや等身大の芭蕉像

 奥の細道いづこの道も稲穂波

 

 〈奥の細道句碑を撮る旅〉と名付けて、八月末、運転手付きの愛車で三泊四日の旅をしてきた。芭蕉が長途五か月かけて廻った地を、要所要所ではあるが高速道路を使い四日で巡ったことになる。芭蕉の墓のある義仲寺や伊賀上野の生地も見てきた。約三百五十年前、芭蕉がここを歩いていたのかと思うと感慨深かった。あの時代、徒歩で風狂の旅に出かけた芭蕉の心情が解ったような解らないような……。時は秋、津々浦々に稲穂が垂れ、まさに瑞穂の国であった。

 

 そよご集秀句      村上喜代子抄出

 

 日に焦げし麦藁帽を脱ぎ破顔      鈴木喬二

 青あらし日の香潮の香大地の香     名取光恵

 風の日の海の鉄色ゐのこづち      平栗瑞枝

 稲の花風のあかるきこの在所      山崎照三

 海老反りで歌ふは校歌天高し      佐々木七緒

 休み田の中の稔田輝けり        竹本京子

 牛の鼻黒光りして残暑かな       千葉栄子

 うろうろと昼の地下街終戦日      剱 晃正

 土砂降りに傘さしてゐる水着の子    野口寿雄

 焼香に序列のありて星流る       原田 功

 独房のやうな蛸壺生臭し        藤井初江

 ゆるやかな島の時間よ天の川      松澤美鈴

 男子用日傘何やら異端めく       松戸 圭

 朝顔の数へきれなくなつてをり     森竹さち子

 伊勢詣で乗換駅の夏つばめ       吉岡麻琴

 奥能登の荒磯に風や星祭        伊藤 隆

 修正ペンの白さ八月十五日       梅津紀子

 カメレオンの舌ぬつと伸ぶ残暑かな   遠藤由紀子

 晴天を憂しと見上ぐる原爆忌      大久保文夫

 波のりや昔のままの海の味       小倉 進

 

 

  いには集を読む     村上喜代子

  

  魂棚の下段は祖母の文机      吉野まつ美

  稲刈のためと休業里のカフェ    〃

 

 魂棚は迎え盆に祖霊を饗応するためみそはぎや枝豆、瓜茄子等を置いておく棚。二段重ねにした下段に祖母の愛用していた文机を置いたという。大きさといい形といい、魂棚にはもってこいのようだ。何より祖母の人柄が偲ばれる。読み書きの好きな方だったのであろう。 二句目、田植え休みや稲刈り休みのあった私たち世代には懐かしい。この句はカフェが稲刈りのために休業したという、田舎町の現代の風景なのである。店をやりながら米も作っている暮しをうまく切り取っている。

 

  泉岳寺に裏抜けの道夕ひぐらし   石井よしみ

  風鈴を外し最後の荷物閉づ     高山 絵美

  パクチーの香の立ちあがる夏の雨  伊藤久美子

  始祖鳥の羽に爪あり秋気澄む    南川久美子

  西日濃し書架に逆さの医学辞書   眦萇膽啝

  明易のヘッドランプで出発す    横田 尚美

  空蟬や力抜くひまなかつたか    飯沼 明法

  稲穂波会津盆地に母を置き     塚本  親

  聞きとれぬままに頷く扇かな    井上 宏子

  涼しさやペットボトルにあるくびれ 岩波 裕子

 

 

 

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